コンディトライ・ラビーンの歴史は、1878年、ポツダムに始まりました。
プロイセン時代のポツダムは、ベルリンから蒸気機関車で30分ほど。王室が広大な土地を所有していました。あちらこちらに造られた美しい庭園には、サンスーシー宮殿をはじめとする王室御用邸が数多く点在し、風光明媚な景観を楽しもうとベルリンからの観光者も多く、市街地は大変な賑わいを見せていました。
初代エルンスト・ラビーンは、この城下町のナウエン門のすぐそばにコンディトライ・カフェを開きます。
ナウエン門は、オランダ人街と呼ばれる小さなかわいい家屋の建ち並ぶ界隈にありました。ポツダム駅から大理石宮殿やフィングストベルクのベルヴェデーレへと向かう道もこの門を通過しますから、周りは大変活気があり、馬車が 休憩に立ち寄ることもありました。
1900年代に入るとコンディトライ・ラビーンは宮廷御用達の栄誉を受け、ラビーンの歴史はいっそう華やかなものになります。
王族の人々や、アウグスト・ベーベルをはじめとする政治家たち、または作家のクルト・トゥホルスキーや、バーベルスベルクの映画スタジオに撮影にきていたスターなどなど、著名人も大勢やってきます。コンディトライ・ラビーンの店内には宮廷時代を反映した華やかさがありました。
しかし時代と共に状況は変わります。
第一次世界大戦、ワイマール時代、そしてまた戦争の気配が高まり、ようやく終戦を迎えたドイツは冷戦時代へと突入します。
ポツダムは東ドイツの町となり、社会主義の政権下では上質のお菓子作りを続けることが困難となり、懐かしの地を後にし、ベルリン(当時の西ベルリン)へと移ってきました。
その後、ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツは再び一つの国となりました。
コンディトライ・ラビーンは、冷戦時代に移ってきたシュテーグリッツ区にその後も留まりつづけ、現在に至ります。
ラビーンの歴史が始まって135年以上の時がながれましたが、宮廷時代に人々から愛されたお菓子を今も焼き続けています。
特に、ラビーンのバウムクーヘンは、ドイツを代表するお菓子として高い評価を得、ベルリン市内やドイツ国内にとどまらず、世界のどこかの町へと毎日出荷されています。
コンディトライ・ラビーン
Konditorei Rabien
Klingsorstr.13
12167 Berlin
Germany
ドイツ/ベルリン
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2025年: 12/25 - 2026年: 1/1
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